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2007年2月25日 (日)

あなたとの 距離

毎朝 いちばんに聞くのは貴方のコエ
「おはようございます」
あたりまえの挨拶を あたりまえのように貴方から聞く
テレビのアナウンサーよりも早く 貴方からの電話を受けるあさ
貴方がいちばん近くにいると感じる時間

Saint Valentine’s Day
その日も貴方のコエで 一日が始まった

Saint Valentine’s Day
想いあう人たちの 大切な日
なのに貴方と会う約束は出来なくて 
その日の明日 会う約束をする

そして 約束の日 
変わらずに朝は 貴方のコエが届く
「きょうは予定どおりで だいじょうぶですか?」
貴方からの確認に ときめきを感じながら わたしは応える

当日には会えなくて でも翌日の約束はする
貴方とわたしの 微妙な距離が そこにある

会いたい時に 会えるような関係ではなくて
それでも会わずにはいられない 不思議な距離
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会えなくて 
渡す事ができなかった チョコレートケーキは 甘やかに
わたしのココロの苦さを包み込む

来年のこの日は 貴方へのチョコレートは用意しないだろう

それでも貴方のコエを忘れるコトは きっとなくて
ほかの誰かへのチョコレートを選びなながら 貴方のコトを思い出す

次第にこの距離が開いていって
貴方と自然に 離れて行けるまでには
もう少し時間がかかるかもしれない

いまは 抱きしめるコトはできなくても
そっと手をつなぐことが出来る距離

貴方を見つめる事が 出来なくても 
しあわせである事が 分かるような距離に
あとしばらくは いるコトを許して欲しい

すこしずつ すこしずつ 離れてゆくから
貴方のもとから 離れてゆくから

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2007年2月 8日 (木)

葉牡丹

Photo_22
寒い冬に 開く花は少ない
その代わりに
わたしの美しい葉をめでる人々が
わたしを庭に
家の前の花壇に飾る

わたしは精一杯美しく装い 枯れた街を彩る
街ゆくヒトが それをよろこぶ
時折わたしを不思議がる

花のような
葉のような

それでも ヒトの目を楽しませ
モノトーンの街を彩るわたしは
それなりに誇らしい

やがて春が来て 堅いつぼみがほころびはじめると
わたしの葉は その輝きをなくす
そして家の前から 刈り取られてしまう

わたしをそのままそっとしておいてくれれば
小さな花を咲かせる事ができるのに
やがて実を結ぶコトも出来るのに

ヒトはそれをまってはくれない
それでもわたしは ひと冬のあいだ
人々の目を楽しませたコトを 誇りに思う
あなたにもそう思って欲しい

わたしが選んだわけではないけれど
わたしにはわたしの役割があり
わたしはそれを まっとうする

それがわたし自身のしあわせだから

それを知らないあなたには
わたしがかわいそうに思えるかもしれない
花を咲かせ 実を結ぶことの出来なかったわたしを

もし そう思うのならば
わたしを非難しないで
わたしを不健全だとは思わないで

わたしが花を咲かせたいと思ったときに
ただ そっと見守って欲しい

わたしが花を咲かせるコトを 選べる環境をつくって欲しい

わたしをせめても 花は咲かない
わたしをせめても 実を結べない

そっと花芽を育てられる環境を
開いた花が 実を結ぶための 優しい自然を
ただ 黙って整えていて欲しい

それだけがあれば
見守ってくれるだけで
わたしが
わたしではないほかの仲間が
そっと花を咲かせ いつかきっと実を結ぶ

わたしがえらんだ訳ではない
わたしには選べる環境がない

あなたに望むのは 責めるコトバではなく
ただ ただ やさしい まわりの自然
ただ ただ 花を咲かせるまで
そっとみまもる 優しいまなざし
その中でわたしはやっと 安心して実を結ぶことが出来るから

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2007年2月 6日 (火)

最優先 サイユウセン

貴方の中の最優先は何ですか

仕事
家庭
子供
趣味
貯蓄
・・・・・ ・・・・・

大切な人と過ごす時間


『轢かれた猫を救わない』

コトバだけみると衝撃的な一文

 これは、先天的障碍を持った娘さんを育てている方が
新聞に連載されていた記事のタイトル。


 彼は幼い頃から猫を飼っていて、その死にも出会っていた。
神経質な彼は、全世界の猫の死に心を痛め、その責任を感じていた。
だから、路上で猫の死体を見つけると、おびえながらも埋葬し、
息があれば必ず獣 医 に運んだ。

 大人になった今日、路上で見つけてしまった、
何らかの感染症を持っている可能性のある野良猫を車に
乗せてしまったら、障碍を持つ娘さんに感染するかもしれない。

娘さんがいるから、何もかもを、するわけにはいかない。
優先順位をつけなければいけない。
 
娘さんに僅かの危険も引き寄せないために、
彼は、生まれて初めて轢かれた猫を見捨てた。

 彼は、虫の息の猫を、歩道の脇に横たえて、タオルを掛ける。
子供を持って初めて、幼い頃の拘りのひとつを、棄てることができる。
Photo_21


本当はここに全文を記したい。
拙い要約だが、貴方に伝えることができただろうか。

「轢かれた猫を救わない」という1文の中に、書いた人の
とてつもない強い意思と決意が感じられる。
だれが、何を言おうと、誤解を招こうとも、
その日、彼は確かな決意の元、最優先を選び
それをコトバとして記した。

もちろん、内容を読んでまで彼の行為に言いがかりをつける人が
数多くいるとは思わない。
ただ、タイトルを見ただけでは驚く人が多いだろう。
毎日彼の文章を読むために新聞を待っているわたしでさえ
大きな文字のタイトルを見たとき、少なからず驚いた。

大切な人、守りたい人ができたときその人が最優先になる。
当然いままでの最優先の順位は下がってしまう。
自分の中で、優先順位をつけなおさなければならない。

その痛みに代えても
棄てることができなかった拘りさえも手放し

それでも

なににも代えて守り抜きたいのは

           大切な、たった一人の 貴方だけです



貴方の最優先は何ですか

自分のことですか
大切な人の存在ですか

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2007年2月 1日 (木)

また あした…

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貴方の電話を あれほど待っていたのに
出てくるのは 貴方を試すようなコトバばかり

貴方を傷つけているのは分かっているのに
止める事ができない

最後のコトバが貴方から出れば それで諦められるから
そんな想いで 放ったコトバ

しばらくの沈黙の後
貴方が言ったのは

「またあした でんわします」
「わたしは諦めが わるいんです」


そのコエは 笑っていた
貴方の優しさが 沁み透ってくる

またあした・・・

こんなにありふれたコトバなのに

どんな映画の名台詞よりも
わたしのココロに 沁み透る 甘い あまいコトバ

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