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2006年12月 6日 (水)

積木の部屋

 さて、イロイロお騒がせしていますが、わたしの思惑などまるで無視するように、というよりもいやおうもなく年末進行の渦に巻き込まれてしまいつつあります。
 皆様のブログをご訪問してもクリスマス、年賀状の話題が溢れています。
わたしはといえば、クリスマスの予定もなく、年末ギリギリまで大抵仕事が入るので、年賀状もゆっくりとは準備が出来ない状態です。さすがに年越しの仕事は若い後輩に任せるコトにはしましたが♡
 そんな中、ここ何年もまともには見ていない『紅白歌合戦』の出場歌手の発表があり、久しぶりに『布施明』の名前を見つけました。
実は姉が大ファンで繰り返し彼の曲は聞かされて育ったのでちょっとばかり思い入れがあります。(姉にしても、もう少し若いアイドルでいい年代なんですが・・・w 渋好み?)

Photo_9

いつのまにか 君と暮らし始めていた 

西日だけがはいる 狭い部屋で ふたり

きみにできることは ボタン付けと そうじ 


だけど 満ち足りていた

とっても若いころ この歌が理想だった。

 布施明が歌う『積木の部屋』
わたしの若いころ、すでにこの歌は古かった。古かろうがなんだろうが、なぜかわたしはこの歌が気に入ってしまった。『好き』というのはそういうものだろう。出会ってしまったら好きにならずにはいられない。(そんな大げさなものではなく、単に姉から繰り返し聞かされてすりこまれただけなのだろうけれど…)

 いつのまにかココロが通じて、ごく自然に愛し合い、温めあい、いつかしら一緒に暮らしている。そこからすべてが始まるものだと思っていた。それが理想だと思っていた。この歌の最後に、二人は別れているのにもかかわらず…。

 まだ現実が何一つ判っていなかったころ、『好き』というきもちだけで愛は続いていくのだと思っていた。「若い」というよりもまだ「幼い」といったほうが正しい年頃にそれだけじゃ暮らしていけるわけがないなどと考えるほど、わたしは賢しくはなかった。

 『好き』にほかの何かが入り込む事が不純だと考えていた。年齢、職業、収入、家柄…そういった諸々のものが全くないこの暮らしが理想に見えたのは無理もない。

 「君」にできる事はボタン付けと掃除。たぶん「僕」にしたって大した事が出来たはずはない。そんなままごとがいつまでも続きはしない。現実が突きつける負の部分はこの歌にもキチンと歌われているが、それはわたしの耳には届いてはいなかった。

 ある程度の年齢を重ねた今、『積木の部屋』は確実に破綻する事をわたしは知っている。そこから始めて巧く行った例しもあるだろう。それでもそこには、「ボタン付けと掃除」以外のものが確実に入り込んでいて、最初のかたちとは大きく違っているはずである。

それでも

 ココロではいつまでも『好き』だけでなり立つ関係を欲している
というより、今わたしの『愛している』『貴方』とはとても難しい関係で、お互いに確かな気持ちがあっても意思表示をする事が許されていない。積木の部屋の積み木を積み上げることを許されないばかりか、その積み木を貴方はわたしから取り上げてしまった。崩す事が判っている積み木の部屋を作る事を、貴方は、拒んだ。

 それは大人として、貴方の社会的立場として、正解である。
そんな事は十分判っている。わたしにしたって積み上げるつもりはなかった。積み上げたいという気持ちが貴方よりは強かったかもしれない。それでもいつかは積み木も自然にわたしの手の中から無くなっていった筈である。「時間」がそれを運んでいくはずだった。それも遠くはない将来に…。

 今すぐにそれを積み上げるはずはなかったのに貴方は慌ててわたしからそれを取り上げてしまった。その理由を貴方は語ろうとはしない。
それは貴方の弱さだから。
「いつのまにか君と暮らし始めていた」それが理想だったこの想いは「いつのまにか思い出になっていた」はずだったのに、貴方の恐れがそれを引き裂いた。
 
 覚悟はしていたけれど、あまりにも突然に積み木を取り上げられたわたしの両手の中は空っぽ。ついでにココロも空っぽになってしまった。ほかのもので埋める猶予も与えられなかったココロには、きょうも霧雨が降っている。
 そう、いまだわたしは『失恋』から立ち直れず、ここに愚痴を書くしかできないへたれである。あきらめたと、失恋ではないのだと言い聞かせているわたしも確実に存在するというのに。

そこにいるわたしはとても前向きなわたしである。
此処にいるわたしは思いっ切り後ろ向きである。

両方とも紛れもないわたしではあるがどちらが本心なのかわたしにもわからない。

Photo_10 …というコトバをすこし前に書きました。が、封印してありました。
自分自身の中にあった想い、特に若い・・・というより幼い自分が恥ずかしいという思いがありました。
自分と同年代、もしくは若い人が自分が、
以前振り回していた理想を同じように声高に語っているのを見ると物凄く居心地が悪く、恥ずかしい。それと同じ思いは自分にも向けられます。
Zoka_d 

それでも、今年の紅白で彼が何を歌うのかは知りませんが、『布施明』という名前を見たときに彼が若い頃歌っていた歌が今のわたしのココロに未だに残っているコトに気が付き、もう一度その頃のキモチを見直してみるのも悪くはないかなと思ったりもしてしまいました。とにかく姉からの影響なので、彼が最近何を歌っているのかまったく知りません。
 でも実は、昔のこの「おじさん」が歌っていた歌が好きです。
考えてみれば、この歌を歌っていた彼と同じような年になっているんですねw

『積み木の部屋』も経験して、さて次は『君は薔薇より美しい』と行けばいいんですが♡

・・・若い人 ついてこれてますか?(・・。)ゞ テヘ

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コメント

布施明では『シクラメンのかほり』を一番に想い出します
「呼び戻すことができるなら 僕は何を惜しむだろう」
『積み木の部屋』も『君は薔薇より美しい』もしっかりついていける自分が恐ろしい

投稿: みか | 2006年12月 6日 (水) 00時36分

☆みかさんへ☆

年代モノの「布施明」ネタについて来て下さってありがとうございます☆
やっぱりレコード大賞(でしたよね?)の『シクラメンのかほり』が一番有名でしょう。
わたしは彼の明るい曲も好きです。『君は薔薇より美しい』の頃、ちょうどオリビア・ハッセーとLOVEだったのですよね?そのせいかとっても明るくて好きな歌です☆

投稿: kumahachi | 2006年12月 6日 (水) 03時22分

あぅあぅ…
ついてこれてません((^┰^))ゞ テヘヘ
とはいえ、初めて意識して聴いたミュージシャンがX JAPANの王子…
今では彼らもおじさんになりつつありますよねw
あっ…自分もだ……w(*´∀`*)ゞ

投稿: ゆっきん | 2006年12月 7日 (木) 18時09分

☆ゆっきんさんへ☆

あはは~っw
さすがに王子にはついてこれませんよね
(。-人-。) ゴメーン…
『君は薔薇より美しい』の頃、あのかわいい赤ちゃんだったのかもしれませんね♡
わたしにしても姉が繰り返し聞いていなければ、まだ幼稚園ぐらいのはずですからw
そう、自分が憧れていたヒトのその頃の年齢になる時って「ドキッ」としませんか?
わたしもとうとう浅見光彦の歳を追い越してしまいましたw 

投稿: kumahachi | 2006年12月 8日 (金) 01時10分

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