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2006年11月24日 (金)

無花果 むか‐か

 
イチジクは不思議
花を咲かせずに実を結ぶ
その不思議ゆえにその身を『無花果 むかか』と書き表す

花のない実の不思議
端からはそう見えるだろう
けれども花は確かにある
貴方からは見えなくても

無花果の実をそっと割ると その中には沢山の花がある
花びらを持たないたくさんの花

誰の目にも触れないその花は 
その存在を知るものにだけ価値があり
その手を頼りに 実を結ぶ
実を結んではじめて 無花果は その存在を認められる

花びらを持たない たくさんの花

貴方の目には 映らない
貴方の目には 美しくない

それはわたしの中にある花

貴方に伝える術もなく ただひっそりとそのときを待つ
その存在を知るヒトの 僅かな手助けのみを得て
わたしはひっそりと 実を結ぶ

その実がほんのり赤く色づくときには 
貴方の目にも留まるかもしれない

決して派手な姿ではないけれど
誰からも好まれる香りではないかもしれないけれど

それでも 貴方の目に留まり
そのほんのり甘い果汁で 貴方を潤すことができるかもしれない

その甘いひと時をyumeにみて
わたしは この身の内に 花を咲かせる

それは貴方の目には映らず
それは貴方の目には美しくない

それでもわたしは 花を咲かせる
貴方を
ほんのひととき 幸せにするために

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